German armored car "Kfz.13" (AL-BY 1/35)

とりあえず装甲を・・・



ドイツ装甲車Kfz.13です。

ドイツ陸軍は大戦間に機械化されていきました。
第2次大戦の電撃戦は有名ですよね。

しかしながら車輌は不足気味で装甲車などはトラックベース、
乗用車ベースの改造車輌が多く使われています。
見かけはかっこいい6輪Sd.Kfz.231なんかも
6輪トラックからの改造で悪路走破性はショボかったそうです。

この車輌もアドラー社から提供された乗用車を
改造(って言うか、装甲板を取り付け)した間に合わせ装甲車です。

無線車タイプのKfz.14と組んで偵察に使用されました。
Sd.Kfz.22Xシリーズの登場とともに補助車両とされ
徐々に第一線から退いていきました。

ポーランド戦でほぼ姿を消し、フランス戦に少々登場したそうです。
ロシア戦でも極少数が参加したということですが写真は未確認だそうです。


アルビー 1/35 フルレジンキット



フランスのガレキメーカー「アルビー」のキットです。
(インジェクションも出してるメーカーなので大手かな?)
ドラゴンから出ている「おフランス装甲車パナール」は
アルビーの車輌に鉄道用パーツを付けた物です。

超マイナー車輌なので地元で手に入るとは思っていませんでした。
思わずお店やさんで「おぉ〜」と号泣して・・・(嘘です・・・)
探してたのは他の車輌なんですけど・・・まぁ、いっかってこって。

作り始めようかな〜と思ったら、
偶然、タイムリーに「グランドパワー」誌(1999.8)でドイツ4輪装甲車特集でした。
221、222、223が中心ですが13、14も結構出てました。
今まで2、3枚の写真しか見たことがなかったので超ラッキーです。

というわけでフルレジン車輌、初挑戦です。
といってもレジンのオネーチャンやヒコーキ、パーツなどは、結構やってますので、
特に違和感はないです。

いつものように、油ぬき・変形直し(装甲板が若干そってました)のためにお湯に浸け、
翌日、離型剤落としをします。今回は手抜きで離型材抜きスプレーを使いました。
組み立ての方は素組なら半日もかからず終わります。

キットの出来は素組に十分耐える物と思います。
しかし、もとの車輌が平板的なのでレジン特有の彫りの深さはでてませんね・・・。
簡易インジェクションで十分な車輌かも知れません。



気になるところはラジエターのモールドです。
私が見た写真では斜めの板状のスリットになっているんですが
キットは閉じた状態に見えます。
実車では、ここは可動フラップになっているのかなぁ?
資料を読むと「装甲板でスリットを作った」と・・・?
分からないので写真資料にしたがって開いた状態に加工することにします。
(写真で見るとガタガタですね・・・やめときゃ良かった(T_T))

スペアタイヤにカバーがかかったようなモールドになっていますが、
極薄のカバーで中のタイヤのモールドが浮き出して、なんか不自然な感じです。
実車の写真では中のタイヤのディテールまでは分からないです。
ここも加工してやります。



あと、ドアのあたりが内側にへこんでます。
(これは、キットのせいと言うよりレジンの宿命でしょう・・・。)
お湯に浸けた時点で変形修正しましたが、まだ、若干ゆがんでます。
気にしなければ良いレベルですが・・・。やはり、パテ盛りします。

また、前輪の車軸が細く頼りないです。
バネのように可動して丁度良いかなと思いましたが、
作業中にポッキリやっちまいました。(げげっ!)
仕方がないのでステンレスパイプで作り、
ついでにステアリングを曲げた状態にしてやりました。
こうするとサスまわりが丸見えです。
いじりたいところですが写真では黒くつぶれてしまう場所なので
資料がありません・・・。

お次はサーチライト取り付け用アームです。
実車では付いてるのと付いていないのとあるそうです。
キットにはパーツは入っていませんがインストに図があります。
ライトそのものは、資料が無く、わからないそうです。
(たぶんヘッドライトみたいなヤツでしょう。)



車幅確認ポールとバックミラーはパーツ化されてますが
やはり、自作した方が良さそうです。
バックミラーは0.3mm真鍮線にエッチングのミラーです。
車幅確認ポールは0.3mm真鍮線に
ウェーブの丸リベットを2個ずつくっつけ、玉にしました。

オープントップなので車内もいじりたいところですが・・・資料が・・・。
キットでは運転席まわりと機銃まわりが再現されてますが
あとは寂しいです。

それから、組んでから気が付いたんですが、
ドライバーは、もう、入りません。(ショエ〜!)
フィギュアを絡めるとしたら停車中ですね。
そのうちポーランド戦ディオラマでもいきますか。
(いつのことやら・・・)

さて、塗装です。まずはサフ吹きから。
ヤスリキズ埋めや修正面の確認をします。
修正などしなかったとしても、
この手のキットでは塗料のノリを良くするために欠かせません。

お次はフラットブラックで下塗り、ジャーマングレーで基本色、
ライトグレーでハイライトと吹いていきます。(タミヤアクリル)



キットにはデカールがないので他キットから持ってきました。
白十字は小さいのしかないので前は手書き、(凸凹すぎてデカールは無理)
側面は白黒バルケンクロイツの上から白塗りしました。

墨入れは茶+赤で錆っぽく(タミヤエナメル)
ドライブラシはライトグレー(アクリルガッシュ)
ホコリ汚れはパステル粉のブレンドで行いました。

ん〜・・・。顔であるラジエターグリルがガタガタなのが残念です。(T_T)
実車写真は、みんなきれいです。薄いなりにも装甲板だそうですので・・・。
遠くから見て下さい!・・・ってこって・・・。

1999年7月


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