M38(ウイリスMC・民間型はCJ3A)に
OHVエンジン「ハリケーン」を積んだCJ3Bのライセンス生産版です。
M38A1(ウイリスMD)と同じエンジンですが
M38A1の方は設計を見直し全体的に大型化しています。
CJ3Bの方は基本設計をそのままにボンネットを高くして
「ハリケーン」を収めています。
CJ3Bは本国ではあまり生産されず、友好国での生産が主だったようです。
三菱はCJ3Aのノックダウン生産(部品を輸入して組み立て)から始まり
CJ3Bのライセンスを取りマイナーチェンジをしながら
1953年から1998年までの長きにわたり生産を続けました。
(ノックダウン生産は1952年から)
初期の三菱ジープは左ハンドルですが
これはアメリカが買い取り友好国へ供与するためだったようです。
本国から運ぶより現地で調達した方がコストがかからないということでしょうか。
後に「Jeep」のブランド名、ライセンスは門外不出のようですから
お家の事情(国策)でライセンスを入手できたことはアレだったでしょうねぇ・・・。(ドレ?)
キットの方はオクノのブリスターパッケージ売りのトイっぽいキットです。
ボディーパーツはライトを除いてかなり良いディテールですが
足回りはデフォルメされています。
(コレも版権がらみ?)
ライト、ライトガードが一体整形されているのが何とも惜しいですね。
ココが別パーツだともっと改造が楽なのですが・・・。
最初は裏からくりぬいてガードを残すようにしようと思ったのですが
上手くいかずガードも全部とってしまいました・・・。
クリアーパーツのレンズをつけて0.4mmプラ棒でガードを作りました。
実物のガードは縦ラインは板状で、
横ラインは板を曲げた(?)U字形になっています。
タミヤのシャーシはサイズはピッタリですが
そのままつけると前側が高くなってしまうので
赤く塗った部分を削って高さを調節しました。
リアシートはタミヤのものをベースに
プラ棒とパテで大型化しました。
フロンティアツールの受けの部分はキットのディテールをいかし
ピンバイスや彫刻刀で斧などが入るように削りました。
幌のホネは、オープントップの時は付けてない車輌が多いようなので
付けませんでした。
ボンネットのフックはプラ棒で
フロントウィンドの受けの部分は洋白帯板でそれらしく作りました。
ブラックライトや燃料缶はタミヤです。
タイヤもタミヤですが、MCはMBよりタイヤサイズが大きくなったそうですので
CJ3Bも一回り大きいのではないかと・・・。
MCのコンバージョンキットのタイヤを使いたいところですが
モッタイナイのでMBのままにしました。
塗装はクレオスの陸上自衛隊戦車色セットのOD色を基本にして
シャーシなどはミスターカラーの黒、
ストップランプ等はタミヤエナメルのクリアーレッド。
ウェザリングはクレオスの水性サビ色や
アクリルガッシュの茶色系で入れていきました。
下回りを中心に茶系のピグメントや
タミヤのウェザリングマスターのライトサンドなどをブラシしました。
2009年9月
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