German tank "StuG III Ausf C/D" (DRAGON 1/35)

超ディテールアップ(当社比)



ドイツの三号突撃砲C/D型です。

三号戦車系のシャーシを使って作られました。
E型までは短砲身75mm砲装備です。
CDは外見上の違いはなく、内部通信装置が
C型は伝声管、D型は電気式という違いだけだそうです。

短砲身じゃ歩兵の支援ぐらいで(もともとその目的で作られたんですが)
ロシアのT−34やKV−1相手の戦車戦は無理だったんじゃないかなぁと思ってました。

ところが!

ミハエル・ビットマンさん主人公の「ティーガーの騎士」を読んだらびっくりです。
ビットマンさんはティーガーの前に三突に乗っていたそうです。
(A型と思われる。C型という説も・・・?乗り換えたのかな?)
で、あのKV−1も撃破してるんですね!
もちろんまともに装甲板をぶち抜いているわけではないです。
砲塔基部を狙ってです。

ん〜・・・カタログデータが全てではないんですね〜。
もちろん、砲手の職人技がなければできないことですが、
巧みに指揮をして戦場を駆け回るビットマンさんの判断力と決断力!
ティーガーに乗ったら鬼に金棒と言うのも頷けます。

ちなみに、コレはビットマン車ではありません。あしからず!


三号突撃砲C/D型(砲弾木箱つき) ドラゴン(ハセガワ) 1/35
75mm砲駐退機複座カバー 「邦人」さんのスクラッチ複製品
インテリア (グンゼ)G型パーツからデッチアップ
エッチングパーツ (アベール)三突B/C/D対応
履帯 (モデルカステン)三四中期履帯Aタイプ・同予備履帯セット
予備履帯ホルダー (エバーグリーン)H型プラ棒
ジャッキなど (タミヤ)四号戦車車外装備品セットから

うちのページからリンクさせていただいてる「邦人」さんが
三突B型を作られました。(すごいです!必見!)
あちこちいじられてますが、75mm砲駐退機複座カバーもスクラッチされました。
完成記念に複製品プレゼント企画を実施され、
応募したところ見事に当選しました〜!

で、何作ろうかな〜?ビットマンAにしようかな〜?と思ったんですが
アベールのBCD対応のエッチングが手に入ったので・・・。(A用も出てます。売ってなかった・・・)
三号Jを作ろうと思って組んでおいた中期型履帯があったので・・・。
となると、CD型できまりですね。

邦人さんもHPで書かれていますが
初期三突はハッチが大きく内部が丸見えです。
それじゃ、おいちゃんもインテリアに挑戦!

で、パーツ探しにあちこち回ったんですが・・・手に入りません。
で、G型後期(グンゼ)インテリアをもとにデッチアップすることにしました。
どうせ良く見えなくなるからソレっぽくなればいっか・・・ってこって。

参考文献は「突撃砲」「アハトゥンク・パンツァーNo.5」(いずれも大日本絵画)です。
作る前から違うことは分かっていましたが、実際に作るとさらに相違点が見つかります。
(アーでもないコーでもないとやっているのが楽しいです。)

そういえばインテリアは今から30年近く前、1/25のティーガー1を作って以来です。
戦車の内部構造がいろいろ分かって勉強になります。

今回は、だいぶモーターツールのお世話になってます。
不要な構造物の除去や砲の切りつめなどに
丸ノコは、とっても便利です〜!
フィギュアのスクラッチなどではダイヤモンドビットのお世話になりますが
プラにはむかないようです。刃物系のビットの方が相性が良いみたいです。
ダイヤモンドや砥石系のビットは回転中に触っても安全で良いのですが・・・。
指をとばさないように気を付けないと・・・。


砲尾まわりいじくり中

砲尾の形を作り替え、カバーのパイプ(?)を0.9mmステンレス針金で追加しました。

床と壁の間の三角の補強材は0.3mmアルミ板です。
良く写ってないけど、モーターツールで穴開けもしてあります。

5発入り砲弾ケースをエポパテでスクラッチ。
複製品を「型想い」で10個作りました。(エポパテ充填)
3発、4発入りはそれを切って作り、12発入りはくっつけて作りました。


内部デッチアップ完了。

さて、お次は内部塗装です。
サフってからタミヤアクリルのハルレッドを下地に吹き、フラットホワイトを上吹きです。
タミヤエナメルのフラットブラウンでウォッシング、
水性ボールペン、ガ@@ムマーカー墨入れペンなどで黒のちょぼ書き、
パステル粉でホコリブラッシングしました。

特に床周りは汚くしました。(やりすぎ?)




内部塗装完了

車体上部を接着すると前の方は全然見えなくなります。(だからテキトー)
コレで見納めのショットです。

内部もどうにか終わり今度は外部です。
普通だと、これから組み始めですね。

いよいよエッチングの出番です。
アベールのエッチングは柔らかくて加工しやすいです。
でも柔らか過ぎて、すぐにグニャグニャ・ボロボロ・・・。
装甲板など硬いものの表現にはむかないでしょうね。

フェンダーは可動・・・だったんですが、
ボディーに取り付ける時に接着剤が・・・。

ライトのコードのパイプは真鍮パイプで作ろうと思ったんですが
つぶれてうまく曲げられません。(T_T)
仕方がないので0.8mm真鍮線にしました。
コードはアース線をばらした銅線です。

フェンダー上のライトのガードは0.5mm真鍮線です。

牽引ワイヤー取り付け金具のパーツで削り取っちゃいけないのがあったようです。
全部取っちゃいました・・・。(T_T)
しかたがないのでエッチングのランナーで再生・・・。
あ〜ぁ、もっとインストわかりやすくして欲しいなぁ〜!(プンプン!)

消火器はまあまあ上手くいきました。
ジャッキは失敗・・・。
キットの物を削って大きい板状のパーツを付けたんですが
波打ってピシッといきません。
しかたがないので、
タミヤの「4号・車外装備」のジャッキにエッチングを付けました。
ジャッキ台も同パーツから持って来ました。
大砲お掃除ロッドの先端もこっちの方が良いですね。

砲手のハッチ裏にエッチングのランナー部分から切り出した
板を付けてやりました。

戦闘室側面(左側)のリベット状の突起はキットでもエッチングでもパーツ化されてません。
インストの絵には描いてあるのに・・・。
実物は円錐形のとんがりコーン状です。
ウェーブのリベットを付けてやりました。

あと、戦闘室側面の手すり(?)の根本をパテで作ってやりました。

牽引ホールドの棒は真鍮パイプと真鍮線、
鎖はB型用に入っていたエッチングのモノです。
牽引ワイヤーはタミヤの四号車外装備品から両端を持ってきて
ワイヤーは焼き豚用木綿糸です。

ディテールアップ完了(?)

ここまで来ると「やった〜!」って感じですね。
ながめてて楽しいです!

・・・・・

いつまでも眺めていてもしょうがないので塗装しないと・・・。
一応、LAHの三突のつもりでマーキングします。
塗装は「現地のドロンコ塗りたくり迷彩」です。

ジャーマングレーはロシアの大地には合わなかったそうです。
カリウスさんもダークイエローが迷彩効果が高かったとおっしゃってます。
と言うわけでドロを塗りたくった迷彩というのも、よく行われたようです。

いつものようにエアブラシで
黒を下地、ジャーマングレーを基本色、ライトグレーでハイライトに吹きます。(タミヤアクリル)
ドロはアクリルガッシュのグレイッシュベージュを毛抜けの激しい古い筆で塗りたくります。



ん〜〜〜・・・コントラストが強すぎて失敗ですね。
グレーを明るくした方が良かったようです。
下地が黒というのが効きすぎたかなぁ・・・。

ウォッシング・墨入れは赤みを強くした茶にしました。(タミヤエナメル)
赤くなりすぎました・・・。
ドライブラシはライトグレーです。(アクリルガッシュ)
ホコリ、ススはパステル粉です。(・・・いつもと同じです・・・)

3月ぐらいからはじめて、大分かかりました。
同時進行でいろいろ作っていたので
手の込んだ模型はなかなか進みません。
でも、完成するといい気分です!
快い虚脱感が・・・
(出来はともかくとして・・・)


1999年7月


このページの画像、文章などの無断転載、配布は禁止させていただきます。



最初のページへ