German tank "Pzkpfw I Ausf F" Alan 1/35

偵察(1号戦車F型)



ドイツ、1号戦車F型です。
30両しか作られなかった実験的車輌です。

1号といえばA,B型ですが
ドイツは偵察用軽戦車の開発にこだわり
2号の方は大戦後期まで開発しています。
有名なのは2号L型「ルクス」ですね。
残念ながらあたった戦車はあまりなかったようで・・・。

1号Fは2号Jとともに出来る限りの重装甲が開発コンセプトです。
前面が80mmという1942年当時としては無敵の分厚さです。
ティーガーに似た車体前面がいかしてます。

実験車両の中では成功した方らしく実戦部隊にも配備されています。
後方でパルチザン狩りぐらいかと思ったら東部戦線にも送られているようです。
(当然、偵察任務でしょうね?)
実車写真は少ないようですが
よく見る車輌はベルリン熊の第3戦車師団のみたいです。
マーキングが不鮮明で気づかなかったのですが
良く見るとクマのようです。
(キットのデカールから気がつきました)

と言うことでディオラマのコンセプトは「偵察」。
敵を見たという歩兵を乗せてお出かけ。
「おっちゃん、あっちやで〜」
「確か、あの森でごわんど」
「おぅ!いやがった!てやんで〜べらぼーめ!」
ってことで、信号弾で味方に連絡しようという場面です。

1号戦車F型 アラン 1/35
エッチングパーツ エデュアルド
ライトレンズ モデラーズ
フィギュア ドラゴン 1/35 戦車兵・山岳兵
ベース 写真額(サービスサイズ用)
ディオラママット 津川洋行
フィールドグラス KATO


キットはだいぶ前に買ってストックしてありました。
早く作りたいとは思ってたんですが、作りたいのは山ほどあるので、なかなか・・・。
たまに行く模型屋さんでエデュアルドのエッチングを物色してたら
ありました!
これを機会に作っちゃいました。
(ストックはキットもパーツも山ほどあるんですが・・・いつ作るんだ・・・)

キットは良いです〜!
ややあまいところもありますが素組で十分いけてると思います。
履帯は一枚一枚バラバラ接着タイプで、モールドも良好。
ショックアブソーバーに2本ともぶつかるので要注意です。
アブソーバーは車体側に出来るだけくっつけちゃう方が良いみたいです。
えっ?私ですか?・・・遅かったです・・・。
履帯に接着剤を塗って生乾き巻き付け作業中に気付いたので
強引に巻いちゃいました。
ショックにぶつかってますけどモーターライズじゃないので可。

転輪のアームが別部品、穴差込タイプなので可動加工も出来そうです。
ただ履帯が接着タイプですのでサス可動でも意味無し・・・。

よし、ここは地形に合わせて動いてるように作っちゃおう!
ということで、今回はベースもフィギュアも同時進行です。
本格的ディオラマビルダーさんはこれが当たり前なんでしょうね。

足まわりを先に組み、それに合わせてベースを作り、車輌を押しつけます
全体の雰囲気を見ながらフィギュアを選び手などをつぎはぎしていきました。

車長はドラゴンの戦車兵で革ジャン着てMP持ってる人です。
顎にパテ盛りし、ピンバイスで口を開けました。
随伴歩兵はドラゴンの山岳兵が元です。(ヘッツァーのディオラマの残り)
座ってる方は口を開けました。

細かい工作は後回しで、こうしてアーだコーだやってるのも楽しいです!
・・・
とは言っても、細かい工作しないと終わらないので、先にいかないと

エッチングは新しい物のようです。
色は銀色になりました。メッキしてあるようでツルツルです。
ヤスると黒光りして重厚な雰囲気。
ヤスってやらないと接着剤、塗料の喰い付きが悪そうですね。
硬めですが折れ線のところでスパッと曲がり気持ちいいです!


エッチング作業完了

エッチングは一応完了。一応。・・・2個とばしました・・・。
ホーンの部品とリアの丸形ライトです。
ホーンはタミヤの4号装備品セットの方が良いですよね〜!(^_^;)

O.V.M.のストッパーは数ピッタリ。とばさないで良かった〜。

さすが老舗ですね。新興の某社のエッチングの後だと
ひじょ〜にやりやすいです。
ただ、機銃下のガードは薄っぺらすぎますね・・・。
真鍮線で作りかえようかなぁ。

装甲板、砲塔は、鋳造表現のため、
溶きパテ(グンゼの500)を塗り、歯ブラシでたたきました。

後ろに兵隊さんを2人乗せるつもりだったんですが
O.V.M.等でデコボコになり据わりが悪くなってしまいました。
作りかえないと・・・。あぁ・・・。


組立完了

MGのガードはキットのプラパーツに付け替えました。
アンテナを0.3mm真鍮線で作り
ホーン、ノテックライト、牽引ワイヤーは4号車外装備品から持ってきました。

キットのノテックライトは支柱が車体と一体で、
エッチングに替えるのに、当然、削っちゃいました。
エッチングには支柱パーツが無いです・・・。
仕方がないので4号のにしました。(こっちの方がモールドが良い)

牽引ワイヤーはホントの金属ワイヤーにしようかと思ったら
支えのエッチングパーツが弱くグニャリです。(・・;
チャーシュー用の調理木綿糸にしました。
コレはケバが少ないんですが、全く無いわけでは無いので・・・。
(このあとでナイロン糸が見つかりました。ケバはないようです。)

なんやかんやで、やっと車体組立は完了です。


フィギュア改造(変わってない?)

フィギュアの方は足をポッキリ折って角度を変えてやりました。
思ったよりも小改造で済みました。

さて、いよいよ車体塗装です。

車体の方は下地に艦底色を吹いて
さらに足まわりなど陰になる部分に黒を吹きました。
基本色はダークイエロー。
お目当ての車体は雲状斑点迷彩のようですが色はわかりません。
とりあえずダークグリーンにしておきます。
ここまでグンゼの油性です。

デカールはちょっと弱いですね・・・。
デカールの上からグンゼ水性のツヤ消しクリアーを塗りましたが、
塗りムラがあったためかウォッシングで2カ所ブヨブヨになって破けました。

ウォッシングはいつものように
アクアオイルカラー「デュオ」の黒をオドレスペトロールで溶きました。
ドライブラシもいつものように「アクリルガッシュ」です。
鋳造表現でザラザラにしたので、ドライブラシが良い感じです。
雨だれ表現はパステル粉をオドレスペトロールで溶いて描き込みました。

お次はベース。

ベースは安売りの写真額に発泡スチロールでだいたいの地形を作り
軽量紙粘土をかぶせて車体を押しつけて履帯の跡を付けます。
上から芝のディオラママットを貼り付け履帯の跡をカッターで切りぬきました。

背の高い草はベースに穴をあけ、
フィールドグラス(製品名)を半分におって植え込んでいきました。
履帯跡や履帯にも、つぶされれた草を入れます。
バーリンデンやオリオン等の草素材を水溶きボンドに混ぜて使いました。

ベースにも車体と同じようにウォッシングをして
緑や黄緑をブラシしていきます。
ドライブラシではなく小量付けてグラスの先に色を付けていく感じです。
長い草も同じように着色していきました。

仕上げにパステル粉で足まわりやベースをブラシしたら
やりすぎてしまったためベースは茶色になっちゃいました・・・。(T_T)
もう一度、緑のブラシをやり直しました。

さて、あとはフィギュアです。

いつものように
顔は「デュオ」服は「アクリルガッシュ」を使ってます。
車長の革ジャンと歩兵のヘルメットはツヤが欲しいので「デュオ」にしました。
あと、銃器類も「デュオ」です。
迷彩スモックは国防軍のスプリンター迷彩にしようと思いましたが
シャープに描けず・・・タンぼかし迷彩になっちゃいました・・・。

油彩(アクアオイルカラー「デュオ」)を使っているので
乾燥に時間がかかります。1〜2日ぐらいだそうです。

しばらくお休みして・・・・・

ウォッシングにドライブラシ(またやりすぎた・・・あ”〜)
車体に取り付け全体にパステル粉ブラシです。

やったー!・・・ん〜?なんか物足りないので
足まわりにオドレスペトロールで溶いたパステル粉を入れ
車体のエッジ等に鉛筆をこすりつけ金属感を出しました。

自分では上達してると思うんですが・・・、
塗装がまだまだですね・・・。
特にフィギュアは難しいです。


2000年1月


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