German tank "Neubaufahrzeug" Coree 1/35

新式車輌(NbFz)



ドイツ多砲塔戦車、NbFz(ノイバウファールツォイク=新式車両)です。

戦車は、登場したときから陸上戦艦という夢を担わされてきました。
イギリスのインディペンデントやソビエトのT−35などの
大型多砲塔戦車はそのために作られたんでしょうね。

しかし、戦車の命は破壊力、防御力だけではなかったのです。
機動力!すばやくないと生きていけないんです。
あわれ!多砲塔戦車の運命は・・・。

つづく(続かないって・・・)



ドイツも作っちゃってるんですね、多砲塔。
しかも対歩兵戦闘用MG機銃砲塔が2つ・・・。なんか強く無さそうな・・・。
(戦車が集中運用されるとお互いにカバーしあうので無意味に・・・)
主砲が75mmと37mmの同軸・・・。なんか意味がないような・・・。
でもって、重いので装甲が薄かったときたら・・・。
あわれ!ノイバウの運命は・・・。

(終わらないって・・・)

戦前の物(1933〜35に開発)ですが実戦にも使われています。
軟鉄製の試作車が2両、本物の装甲板つきが3両作られました。
3両がノルウェーに送られ1両が撃破され(行動不能で自爆)
生き残りは本国に帰り、のちバルバロッサ作戦で
開戦1週間後、KV−1により撃破だそうです。(やっぱり弱かった・・・)

軟鉄製の試作2両は長く生き残り、宣伝などに活躍(?)したそうで
連合軍はノイバウが正式採用されたと勘違いしていたそうです。
多砲塔は心理的効果大!?ヒュ〜ヒュ〜!


ノイバウフォールツォイク コーリー 1/35
(レジン+エッチングパーツ)
履帯 モデルカステン 3,4号初期履帯(36cm)


韓国のメーカーの物です。
エッジが立って良い感じです!
インストがなんとカラー写真(印刷)です。親切な感じですね〜。
しかし、車体の前面下部に湯口(?)があるんですが、でかい!超デカ!
断面が1.5cm×5cmぐらいです。
何でだろう?まさか秘密兵器のパーツとかってことは・・・。
これは切り取りに一苦労。
装甲板整形に二苦労。

履帯もレジン製一つ一つバラバラ接着タイプです。
ってことは硬化の遅いエポキシボンドで一個ずつですか?気が遠のく・・・。
ここはやはりモデルカステンでいっちゃいます。

グランドパワー別冊の「ドイツ軍用車輌写真集(2)」に
ノイバウの後ろからのショットがあって履帯の形状がわかりやすいです。
(一連のノルウェーのオスロの写真のようです)
見たところ3,4号初期型履帯のパターンに似ています。
センターガイドは肉有りでカステンの初期型は肉抜きなんですが・・・

コーリーの履帯は3,4号中期履帯のようなパターンになっていて
どうも違うようです。
生き残った試作車は中期履帯に履き替えたんでしょうか?

家にあった40cm中期型履帯を合わせてみたら
幅が広すぎますが、ピッチはぴったりです。
36cm初期型履帯を買ってきて試したら
ちょっと狭いですが、なんとか履けます。ピッチは当然ぴったり。
起動輪をヤスって狭くしてやればバッチリです。
38cm履帯はカステンからは出ていないようです。
フリウルからは出てるみたいですが手に入りませんでした。

カステン履帯の方がセンターガイドの肉が厚いのですが、
転輪の間にキツキツですがなんとか収まってくれるようです。
問題はセンターガイドの穴ですが・・・。無視・・・。気が遠くなるので・・・。
コーリーのを使っても間違っているようなので・・・。


履帯

というわけでカステン3,4号36cm初期型履帯に決定しちゃいます。
ただし、片側115枚ぐらい必要なので一箱じゃあ足りません。
4号用は片側100枚ぐらいなので製品は200枚ぐらいかな?
(3号用だと90枚ぐらい・製品は中身の数が違うので要注意)
2箱だと相当余るので、いずれ予備履帯満載の初期型3号でも・・・。
そのために3箱買っちゃいました。(4号1箱、3号2箱)
へっへっへっ・・・(不気味な笑い)

履帯話が長くなりましたが、ここが一番なやんだところですので。(悩むな?)

キットの組み立ては・・・あまり楽とは言えませんねぇ。
特に転輪は位置も決めにくいしパーツの合いも今一です。
そのまま組んだら転輪がきれいに並んでくれずデコボコです・・・。

ドライヤーの熱で強制変形してやりました。
ドライヤー変形は、はじめてやりましたが意外と簡単でした。

あと、足まわりの強度も心配ですねぇ・・・。
真鍮線でサンダーバード2号型コンテナおろし用足みたいのを作ってやるつもりですが・・・。
でも、ガレキとしては標準以上!・・・かな?
(モールドはエクセレントです!)


エッチングパーツの取り付け

キット付属のエッチングパーツの取り付けです。
ご覧のようにフェンダーとO.V.M.のストッパーがエッチングになっています。

0.V.M.はキットの物を使いました。
ジャッキだけパーツを飛ばしてしまったのでタミヤの4号装備品セットから持ってきました。

フェンダーはだいぶ波うっちゃいました・・・。
ダメージ表現にはエッチングの方が良いですが
きちっと上げたいときはトホホです。(え?オレだけ?)
バルバロッサのノイバウなら・・・

あとは、MG銃身など細かい部品と
(折れるとイヤなので後回し)
手すりやアンテナなど金属線部分です。(金属線もキットに付属)


排気管

ようやく組み立て完了です。
排気管はキットではレジンですが
太い方2本はストローに、
細い方1本は真鍮パイプ(1.6mm)にしました。
太い方は丁度良いサイズの物がなく
ストローも縦に裂いて細くしてあります。
(ストローって意外と太いんですね・・・使った意味がないような・・・)


アンテナまわり

アンテナの基部やステー類もレジンですが
支えのステーは細くて折っちゃいました。(矢印のところ)(T_T)
0.8mm真鍮線で作り替えました。
アンテナ線は0.3mmです。
0.5mmが正解かと思いますが細い方が好きなモノで・・・

サフってから若干のヤスリ作業を終え、いよいよ塗装です。

まずグンゼのMr.カラーの艦底色を下地に吹き、
さらに足まわりなどを中心に影になるところに黒を吹きました。(転輪も)

基本色は30年前のレベルカラー(グンゼ)のジャーマングレー
(当時はフィールドグレーと表記されていた)を吹きました。
紫っぽくって好きなんですよ、この色。
ジャーマングレーというとこの色が刷り込まれてます。
(KV−2にでてるキューベルもこの色で塗ってます)

吹き終わったあと塗料をビンにもどし、カップに若干残った塗料に白を入れ、
車体上面を中心にハイライト吹きしました。

さて、マーキングです。
何と言っても問題は「マンモス(?)」マークです。
オスロの有名な写真に3両並んでいるのがありますが、
2両にこのマークが確認できます。
3両目は隠れているんですが、おそらくあるでしょう・・・。(?)
この時点の全車両(といっても3両)にあると言うことになるんですよね・・・。

ん〜。。。うだうだ言っててもしょうがないのでやりまーす!

まず、手描きを考え、白のパステル色鉛筆で描き込んでみたら・・・
かわい〜い!キュート!らぶり〜!
はっ!?いかんいかん!ここは凶悪マンモスにせねば。

思っていたよりも狭いスペースなので描きにくいです。
ぬいぐるみ系の絵なら小さくてもなんとかなりそうですが・・・。
やっぱり、デカールにしよっと!


デカールできたぁ〜!(アルプスのMD1500使用)

他のマーキングは、
白のバルケンクロイツが砲塔左右と車体前面の3ヶ所にあり、
砲塔後部には「R」の文字があります。

砲塔左右はファインモールドのステンシルでOKです。
車体前面は貼りにくいところなのでマスキングテープでやりました。
「R」もマスキングテープの切り抜きで作ろうと思いましたが、
小さすぎて失敗。下手な手書きで・・・。

さて、お次はウェザリング。
ノイバウの場合はエイジングですかね?

オスロの写真ではあまり汚れはないようです。
しかし、35年完成でノルウェーが40年ですから
完成からだいぶ年月がたっています。
ピカピカ新車状態では無いでしょう。
可動部やちょっとした隙間に錆が出てるんでは無いでしょうか。
塗装面も退色してるかな?写真でも色ムラが確認できます。

アクアオイルカラー「デュオ」の黒をかなり薄めてウォッシングして、
また別に、ちょっと薄目の黒で墨入れをしました。
さらにグンゼの水性錆色を所々流し込んでやりました。

ドライブラシは「アクリルガッシュ」のグレーです。
履帯には、シルバーでブラシです。

最後にパステル粉を足まわりと車体上面にブラシしました。


1999年12月


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