Imperial Japanese Navy "A-target type A"&"Kaiten type 1" (eeu II 1/72)

海ゆかば



帝国海軍特殊潜航艇「甲標的甲型」と「回天1型」です。

甲標的は名前から考えると標的曳航艦のように思われますが
実際は先端に魚雷2発を積んだ2人乗り小型特殊潜航艇の秘匿名称です。

甲標的を人間魚雷と勘違いされる方もおりますが(・・・ソレ・・・オレ・・・)
こちらは特攻兵器ではありません。

初実戦の真珠湾で全艇未帰還、
第2回のオーストラリア・シドニー港、マダガスカル・ディエゴスワレス港(同日実施)も全艇未帰還・・・。
そんなところから人間魚雷と間違われるようです。

兵器としての完成度が低く、魚雷発射時に反動で
司令塔付近まで浮かび上がってしまったそうです。
1、2回実戦とも、そんな船で敵の港湾に忍び込んだんですから・・・。

もともとは、2段魚雷として広い海洋で使われるように開発されたそうです。
1段目は人間が操縦、2段目をぶっ放して逃げてくると言うモノです。

回天は大戦末期(1944)に登場した人間魚雷です。
「天をめぐらす」という意味で形勢逆転の願いがこめられています。
通常の魚雷の2倍、1500kgの炸薬を積み込んだ大型魚雷です。

人間ロケット爆弾「桜花」とならび、操縦者の死を前提とした兵器として
連合軍から最低の評価を受けた兵器です。
しかし、現実にこれらの兵器が使われた歴史、
これらの兵器に搭乗して出撃していった若者達がいたことは
決して忘れてはいけないことだと思います。







甲標的甲型(オイツー 1/72)上
回天1型(オイツー 1/72)下

オイツー(eウムラウトu・ギリシャ数字の2)はファインモールドの別ブランド名です。
だから、モールドはファインです!
ダンボール箱にモノクロラベルなので知らないガレキメーカーのモノかな?と思いました。

ご覧のように突起物が少ないので、部品数も少なくサクサク出来ます。
若干のヒケ、繋ぎ目消しのためにパテ修正しました。

甲標的の防潜網よけジャンピングワイヤーをナイロンテグスで張り
スクリューカバー等のステーを真鍮線で付けました。
これで組立完了です。

塗装の方はツヤ消し黒・・・。
飾っておくと重厚で良いんですが、
写真映えしないのが残念です。

1999年5月 完成


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